伝統に訴える論証 (Appeal to Tradition)
古くから続いていることだけを、その方法が正しい・最善である根拠にする誤謬。
この誤謬は、議論の結論が正しいかどうかとは別に、提示された根拠から結論が導けるかを点検するための概念である。
見分け方
長年手作業でリリースしてきたから、今後も自動化は不要だという判断が該当する。 主張を「結論」「直接の根拠」「隠れた前提」に分け、前提を受け入れても結論が成立しない反例を探す。
限界と注意点
伝統が持つ経験知は尊重しつつ、現在の目的・制約・測定結果で再評価する。 誤謬の名称を相手へのラベルとして使うと、別の人身攻撃や論点のすり替えになる。根拠の不足を具体的に指摘し、追加情報があれば結論が変わる条件も示す。